前回の記事で山間地域の稲作は大変‼というお話をしました。

そこで、なっちゃん家の地域では多面的中山間事業に取り組んでいます。

「多面的中山間事業」とは、「多面的機能支払交付金」と「中山間地域等直接支払交付金」の総称となります。よく似た事業を二つ並行して活用している。その為、分かりやすく総称で呼んでいるという訳です。

「多面的中山間事業」とは、中山間地域の農業が持つ食料供給機能だけでなく、水源のかん養、洪水防止、土壌浸食・土砂崩壊の防止、国土の保全、保健休養といった多面的な機能を維持・発揮させるための取り組みを指します。具体的には、「中山間地域等直接支払事業」や「多面的機能支払交付金」といった制度のもと、地域住民が共同で農地の維持管理を行う活動(草刈り、水路の泥上げなど)に対して、交付金が交付されます。

主な目的と内容

  • 機能の維持・発揮:

傾斜が急で生産条件が不利な中山間地域において、耕作放棄を防ぎ、地域に恵みをもたらす多面的機能を持続的に確保することを目指します。

  • 共同での保全管理:

農業者だけでなく、非農業者(婦人会、老人会、ボランティアなど)も参加する活動組織が、農地、水路、農道などを共同で管理します。

  • 活動内容:

基礎的な活動:草刈り、水路の泥上げなど。

機能増進活動:法面の管理、水路や農道の補修・舗装、ビオトープの整備など。

交流促進:地域内の交流を深める取り組み。

  • 交付金の仕組み

活動を5年以上継続することを条件に、地域の実情に応じた活動への支援として交付金が支給されます。

この交付金は、地域の共同活動を活性化させ、集落の維持や活性化に貢献するほか、地域の交流を促進する役割も担います

以上が主な概要となっています。本当に良く似た内容なのでまとめて概要を紹介しましたが、大きな違いとしては以下で、対象に若干の違いがある程度で目的や、活動はほとんど変わりません。

傾斜地など農業生産条件が不利な中山間地域

中山間地域に限らず、農業・農村全般

なっちゃんはこの事業のお陰で、年間を通しての作業がかなり軽減されいると感じています。前回お話した自分が作っている田んぼに関しては対象外なのですが、それでも、田んぼに関する公共のインフラ整備に結構な時間と労力が割かれるので、非農家の方達に手伝っていただける。金銭面で助けていただけるというのは本当にありがたいです。

そして、この事業を運営して頂いている方々。自分の作っている田んぼがありながら並行して、ご尽力いただいているのは大変なご苦労だと思います。

いつも本当にありがとうございます。

事業内容にあった通り、稲作は米作りだけでなく田んぼが果たす機能、役割が国土の保全、水源の確保等、大きな環境保全の役割も担っています。

大きなテーマになるので、又の機会にお話できればと思います。

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